Illustrations for TWININGS
Client: The Foundry from Time Inc
今回はより多くの人に「TWININGS」様のお茶の製造工程を理解してもらい為とのご依頼を頂き、約2ヶ月かけてプロジェクトを進めました。茶葉が成長する環境から手摘み、天日干し、手もみに至るまで全ての工程を丹念にビジュアル化し、お客様がよりブランドに親しめる様努めました。
This time I was asked to draw a set of illustrations in order to let more people to understand the TWININGS tea production process. The project went on for about 2 months. From growing environment, hand picking..... to drying, totally are 6 steps.
「茶葉を育てる環境」
茶木は日射量が多く、穏やかな気候、栄養豊かな土地、そしてわずかに酸性の土壌を好みます。季節によっては白と黄色の美しい”茶の花”を咲かせ、つぼみと一番上の葉は最も上質なお茶を生み出します。
「手摘み」
茶木は育った標高によって外見、風味、効能が大きく変化します。手摘みは新芽を見ながら人の手で摘む為,機械で行われる作業のように不純物の混入がほとんどありません。また芽の長さが揃った生葉を収穫出来る為、手摘みで収穫した葉は高品質のお茶となります。一つ一つ丁寧に摘んでいく為とても繊細で根気のいる作業となります。この作業は、約1〜2週間のサイクルで繰り返されます。
「天日干し」
丁寧に収穫し、厳選した茶葉を丸めるのには葉をある程度柔らかくする必要があります。葉に空気を含ませ水分を減らすことで風味を濃縮し、葉をしなやかにさせます。
「手もみ」
この伝統的な作業では、葉の風味が湯の中によく溶け出るよう葉の細胞壁を壊していき、少しづつ水分を抜きながら煎茶へと仕上げていきます。手もみにより丸められた葉は紡錘形になり、美しい形へ変化していきます。近年ではこの工程を機械化している場合もありますが、手もみは機械とは違い葉に余計な力が掛からない為、希少で芸術性の高い一品となります。
「酸化」
葉を酸化させる時間の長さはお茶の味を決定づける重要なファクターです。手もみの工程で加えられた酸素は、葉に含まれた酵素と接触し発酵させます。お茶の種類によって酸化させる時間は異なり、緑茶と白茶は酸化させませんが紅茶は完全に酸化させます。烏龍茶は特殊で半酸化した後葉に傷をつけることによって発酵を促進させます。
「乾燥」
茶葉を乾燥されることで殆どの水分を取り除ぞき、風味を封じ込めた茶葉はより一層味わい深いものとなります。そして長期の保存が可能になります。緑茶の場合は手摘みの後、熱を加え、乾燥させることで美しい緑色になります。紅茶は葉がほぼ乾くまでオーブンで乾燥し、熟成させた後サイズごとに分類されます。